ある日どこかでマダニに噛まれたら・・それは決して夢でも妄想でもなく、現実に起こりうることです。
したがって、あらかじめマダニの特徴や症状、対処法を学んでおかなければなりません。
以下に記すマダニの対処法はとても役に立つので、ぜひ目を通しておいてください。
家ダニとは違うマダニの特徴
そもそもマダニとは何なのか、どんな特性をもっているのか、まずそれについて勉強しておきましょう。
マダニは各地の山野に生息しているダニの総称で、人間や動物の皮膚を噛んで吸血します。
種類がとても豊富で、マダニ科、マダニ亜目、ダニ目、クモ綱などがあり、それらの総称となるのがマダニです。
マダニは体調2~30mm程度で表面がとても固く、別名「hard tick」などとも呼ばれていますが、アレルギーの原因となる、屋内型の家ダニとは種類が分けられています。
マダニに刺されたときの症状
総合的に見れば、風邪のときと同じような症状が現れます。つまり、高熱が出たり、消化器異常が現れたり、血尿が出ることもあります。
消化器異常では主に下痢が見られ、白血球が減少する人もいます。注意点としては、風邪と勘違いしないようにすることです。
刺されたときは患部に異常が現れますので、刺された部分を確認しなければなりません。
①マダニ刺されの予防策…マダニがいる場所に近寄らない
マダニの虫刺されを予防する第一歩は、まずマダニの生息場所に近寄らないようにすることです。
野山など自然の多い場所、畑、あぜ道、家の裏山、裏庭にも注意しなければなりません。
どこにいっても衣服から侵入してくることが多いので、厚着をしても付着が避けられないことを意識しておかなければなりません。
虫の付着さえも避けるためには、やはり生息場所にもとから近寄らないことが一番です。
どうしても山林などに立ち寄る必要がある場合は、厳重な防護体勢を整えて、なおかつ防虫スプレーを携帯して出かけるようにしましょう。
②マダニ刺されの予防策…肌の露出を控える服装にする」
マダニの付着が避けられないとはいえ、やはり服装に注意するべきです。肌を直接刺されると即座に症状に見舞われてしまいますので、野山に出かけるときはマダニ予防ができる服装で出かけましょう。
まず注意点としては、肌の露出を控えること。首はカバーしきれない部分ですが、スカーフをまいたり、襟の長いシャツを着るなどしてケアしてください。
上下に着用する衣服は、もちろん長袖、長ズボンが望ましいといえます。長さだけでなく生地も重要で、表面はできるだけ滑らかなもの、布目は細かいものを選んでください。
服の色は、黒っぽいものや暗いものを避け、できるだけ白くて明るい色を選ぶようにしてください。
ズボンについては、裾をそのままにするのではなく、ソックスや長靴の中に入れるようにしてください。
マダニに刺されたときの応急処置法
万が一マダニに刺されてしまったら、症状を抑えるために応急処置を行ってください。
まず、氷や保冷剤や流水などによって患部を冷やすようにしてください。これは炎症を抑えるために必要な処置ですが、炎症が酷い場合は特に行わなければなりません。
一方、温度調節ができる状況で熱湯が確保できるなら、熱湯を患部にかけてください。
中途半端なゆるいお湯では効果がありませんが、43度以上のお湯を患部にかけるとダニを死滅させることができます。
他には、ワセリンで虫を窒息させる方法や、アルコール綿で患部を包んでケアする方法も有効です。
絶対に行ってはならないのは、激しく動くこと、そして患部を引っ掻くことです。
基本的には安静にしておくこと、患部に不用意に熱を与えないようにすることが大事です。
応急処置後は必ず病院で診てもらうようにしてください。
まとめ
田畑や山へ行く時、一昔前なら「ヘビに注意」と言っていたようですが、近年ではマダニやスズメバチの被害が非常に増えています。
環境や気候の変化などで熊などの野生動物や有毒な虫による被害件数も多くなりつつありますから、自然が多い場所へ行く時は注意したほうがいいでしょう。
特にマダニは小さいうえに飛ぶわけでもないので避けることが難しいです。
マダニが生息する場所へ行かないことが一番ですが、予防法としては布地の厚い服を着ることです。
もしマダニの毒が全身に回ると風邪のような症状になることがあるので、刺されたあとは正しい応急処置をおこない必ず病院受診するようにしてくださいね。
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